今回は、家計の金融資産の内訳をお伝えしていきたいと思います
目次
家計全体の金融資産は?
日本銀行が2022年9月20日発表した2022年4月~6月の資金循環統計で,、家計が保有する金融資産残高が前年比で1.3%増加し、2007兆円になった事が発表されました。
金融資産の内訳は?
- 現金・預金は2.8%増加の1102兆円
- 保険・年金・定型保証は0.6%増加の538兆円
- 株式等は3.3%減の199兆円
- 投資信託は0.2%減の86兆円
- その他は約81兆円
上記の様に圧倒的に現金・預貯金が占めている状況です。
資産所得倍増計画!?
ご覧いただいたように、家計の金融資産の内2007分の1102が現金・預金で占めています。割合でいうと約55%です。岸田政権で掲げた「資産所得倍増計画」で今まで欧米と比べて金融資産が増えないのは、資産が現金・預金に偏り過ぎているからという指摘があり、今後「貯蓄から投資へ」と向かってもらえるように制度の改革を行っていく予定です。
先日投資信託運営会社の方と、NISAの拡充のお話をしました。現在2023年の税制改正に向けた要望で、金融庁はNISA投資枠の拡充と恒久化を要望しています。実は、つみたてNISAの枠は現在年間40万円ですが、「60万円(月額投資額5万円)は勝ち取れるのではないか」とのことでした。また、恒久化も何とか実現して欲しい部分です。
今年に入ってからは、アメリカの株式も日本の株式も芳しい成績ではありません。アメリカの物価高に対応するための利上げが大きく影響しています。日本は現在も低金利政策ですが、その為円安が進んでいます。(物価高に関しては、生活者としての実感もスーパーにいくとよくわかります。生鮮食品から調味料、お菓子などすべての物が値上がりしています。例えばトマト1個100円以下で変える事がほとんど無くなりました。)
よって、今年からつみたて投資を始めた方は、あまり儲からないという実感をお持ちだと思います。ただ、長期のつみたて投資を行っている方は、まったく気にしないでつみたて投資を続けて欲しいと思います。
なぜ、つみたて投資を始めたのか?原点に返って「老後の為に始めたんだ!」という事であれば、10年・20年という長いスパーンで損益を見てもらえればよい思います。
大事なことは、いつ始めるかではなく、いつまでも続けることです。もちろん老後に資金が必要になってきたらその時に取り崩して売却していきます。それまでは、気長にむしろ「ほったらかす」というくらいで長期投資を行ってください。