資産運用を始める前にやってはいけない事

「将来のお金のことが不安で ”投資” を始めてみたいと思うんだけどいったい何から始めればよいのか分からない」

「お金のことは不安だけど、投資を始めることはもっと不安です」

「何に投資すればいいのか?」

「まとまったお金が無いと投資ってできないんじゃないの?」

「損をするのが嫌だけど、どうしたらいいのか?」

「貧乏人は投資なんてそもそもできないんじゃないの?」

といった、投資を始める前の不安をお持ちなあなたの気持ちはよくわかります。

だからこそ、資産運用って何から始めればいいの?をお伝えしていきます。

まずは資産運用を始める前にやってはいけない事をお伝えします。

何を買うのか?まず先に商品選びをする事

投資雑誌を見て「みんなが買っているランキング!」などを参考に株を買ってみたり、投資信託を買ってはいけません。

多くの方は投資するために、まずは商品を選び「何買おうかなー!」とウキウキして選んでしまいがちです。

でも、「ちょっと待ってください」。

実は、投資を始める前に商品を選んで「適当に」「何となく」「あいまいな」投資をしてしまうと、偶然儲かることもあるかも知れませんが、その商品の中身やリスクリターンも分からず、損をした時には適切な行動をとれなくなってしまう可能性が高くなります。

また、投資雑誌のタイトルに「これから10倍になる株はどれ?」「テーマが旬の投資信託とは?」など興味を掻き立てられる情報も提供されています。しかし、その情報を元に商品を購入しても、その情報はすでに巷に流れているあふれた情報の可能性が高く、価格上昇分がすでに織り込まれた価格になっているかもしれないからです。

なぜなら、その情報を仕入れた雑誌編集者は、あなたより何日も前にその情報を知っているからです。

また、なぜそのような特集を組むのかとういと、投資雑誌のキャッチコピーやテーマは読者の目に留まるコピーを作らなければ雑誌が売れないからです。

最近の株高もあり、投資を始める方が多くいます。

一部のインターネット証券では、銀行と証券会社の口座開設と1万円の入金でポイントサービスのキャンペーンも行われています。

口座開設はスマホで簡単にできます。とりあえず入金をして何となく始める(何となく商品を買ってみる)ハードルが以前より低くなっていることも挙げられますね。

また、youtubeで投資商品の解説をしているユーチューバーの方もいるので、「OOを買ってみた!」その後の運用成果は?というような動画を見てつい買ってしまいたくなるのも気持ちとしてはよくわかります。

専門の人が選んで購入しているのだから間違いないだろうと・・・

ただし、専門の知識を持った人が購入している商品を購入すればよいかというと必ずしもそうではありません。

ひとそれぞれ、必要なリターン、耐えられるリスクが全く違うからです。

近くにある金融機関に行って投資を始めたいけどどうしたらよい?と相談すること!

これもやってしまいがちなやってはいけない事です。

私の所に相談にいらっしゃる方の中にも、リアルで人と相談しながら投資を始めたいという方が一定数いらっしゃいます。

どうしても、ネット銀行、ネット証券会社は不安だという方ですね。

未だにネット銀行はつぶれたりなくなったりしないのか?という不安をお持ちのようです。

ネット銀行のメリットは振込手数料が無料だったり、金利が一般の金融機関の100倍だったりします。

通帳記帳の手間などもなく、資金の移動や管理も大変便利になっています。

とても便利に利用できる半面、ネット銀行・ネット証券会社では何のアドバイスも受けることができません。

ここがリアルの店舗を保有している証券会社・銀行との差です。

ネット銀行・ネット証券会社では自分で調べて、自分で方法を覚え、自分で始めなくてはなりません。

ここがここが ネックとなり、近くにある金融機関へ行き、「投資を始めたいんだけど、どうしたらいいの?」と相談してしまう事になります。

しかし、お住まいの近くの銀行に行くと、どうしても投資商品を販売して得られる手数料目当ての投資アドバイスの可能性が高くなってしまいます。

なぜなら、金融機関の収入はお客様へのアドバイス料ではなく、商品を売った後の販売手数料だからです。

近年の金融機関の収益は手数料収入に頼ってきている傾向があります。

大手の都市銀行も店舗の統廃合と、残される店舗においては口座開設や振込等の銀行業務ではなく、投資アドバイスを主に置いた業務に再編させる動きも出てきています。この店舗の収益の柱は投資商品の販売手数料です。

現在の長期のつみたて投資においては、販売手数料が0円の「ノーロード」という商品を購入して投資を行うことが主流です。

この商品を販売しても、金融機関は販売時の利益がありません。よって、金融機関としては販売時に3%程度の手数料を取ることができる商品をどうしても売りたくなってしまいます。

投資家としては仮に100万円投資しようと思っても最初から3%引かれてしまうので、97万円から投資を始めることになります。

まったくこういったことを知らないお客様が投資を始めたいと相談に来てくれたらまさに「カモが葱をしょってやってきた!」状態です。

こういったことにならないようにするためにも、「投資を始めたいんだけどどうしたらいいの?」とまず相談に行くことはやめましょう!