つみたてNISAの商品の選び方

さあ!いよいよつみたてNISAを始めてみようと思ったあなた!

投資を始める前の準備は整っていますか?

もし整っていなければつみたてコラムをもう一度ご覧いただき準備をしてください。

つみたてNISAで投資できる商品数は?

つみたてNISAの商品は2021年10月1日時点で200本あります。

この商品の中は大きなカテゴリーとして2つに分けられています。

インデックスという投資方法と、アクティブという投資方法です。

インデックス投資とは?

インデックス投資から解説していきます。

インデックス投資というのはある指数の値動きに連動する投資方法を言います。

ある指数って何?と思うかもしれません!

でも大丈夫です。

簡単に説明しますね!

よくニュースで聞く「本日の日経平均株価はOOO円の値上がりでした」というフレーズ。

これがある指数の一例です。

日経平均株価というのは何?というと、225銘柄の株式が入った福袋だと思ってください。

この中にはトヨタやソフトバンク、ユニクロなど皆さんが知っている大手の企業が225銘柄入っています。

この225銘柄の株価の値動きをまとめたのが日経平均株価という事になります。

で、元に戻りますと、日経平均株価に連動するインデックス投資という表現になります。

日経平均株価が1%上がればこのインデックス投資も1%上がる

日経平均株価が1%下がればこのインデックス投資も1%下がる

という値動きをします。

この様なインデックス投資ですが、連動する指標が日本向け、先進国向け、新興国向け、全世界向けなどのカテゴリーに分かれているのです。

アクティブ投資とは?

次にアクティブ投資です。アクティブ投資というのはどういうものかというと、先ほどお伝えしたインデックス投資の指標である日経平均株価などより、より高いリターンを目指す投資商品となります。より高いリターンを求めるためには、企業の調査を行ったり、独自の手法で投資を行っていくためコストが高くなります。その分リターンが高ければ問題はありません。

つみたてニーサ内でラインナップされているアクティブ投資の中で有名な商品は、ひふみ投信やセゾン資産形成の達人などでしょうか。この二つのアクティブ投資は10年間の年率リターンで約18%もあります。

アクティブ投資の中も、インデックス投資と同じように投資対象が分かれています。日本国内向けの物や、海外の株式のみ、株と債券が両方入っている物などカテゴリ―分けされています。

どうやって選んだらよいのか?

まず、株式のみで投資をしたいと思ったら、日本向けなのか?アメリカ向けなのか?先進国向けなのか?新興国向けなのか?全世界の株式に投資するのか?大きなくくりを選ぶ必要があります。

お勧めしている選び方

選び方としてお勧めしているのは、先進国向けか全世界向けです。なぜかというと、多くの国の株式が入っていることにより、より分散投資をする効果が得られます。

アメリカの株式への投資で「S&P500」という指数向けの商品もあります。これはアメリカの株式の約8割(時価総額ベース)をカバーしている指数ですが、もしアメリカに何かあれば、大きく価格が変動するリスクがあります。最も、全世界の株式はアメリカの株価の値動きを基準として価格が変動している傾向もあるので、先進国向け・全世界向けであれば安心というわけではありませんが、それでも分散効果があります。

また、全世界向けであれば、その中には新興国向けの株式も含まれます。中国やブラジルなどですね。新興国向けに株式を集中して購入するとやはり変動が大きくリスクもあります。しかし、今後人口も増え、経済も発展していくと思われる新興国も投資対象として、幾分かの割合は入れておきたい所です。

リスクを低くしたい人の選び方

つみたてニーサで投資できる商品の中に、株式だけではなく債券へも投資できる商品があります。「バランス型」と呼ばれている商品です。バランス型とはどのような商品なのか見ていきましょう。

これは、8つの資産に同じ割合でバランスよく投資できる商品の一例です。このように、株式だけではなく債券やリートと呼ばれる不動産向けの投資も含んだ投資信託となります。

なぜ、この投資信託は株式のみよりリスクが低いのかというと、「株式と債券は一般的に違った値動きをする商品で、片方が上がればもう片方は下がる」というように、お互いのリスクを打ち消しあってリスクを減らしてくれる効果があるからです。

分散投資を行う上での典型的な形と言えます。バランス型の商品も4つの資産へ投資する物や、6つの資産へ投資する物もあります。私の中ではリスクの低減を考えてのバランス型投資であれば、4つの資産へ投資する商品をお勧めします。

なぜかというと、4つの資産の中には不動産向けの商品が入っていません。不動産向けはリスクが債券などと比べて高めです。よってリスクを低くして投資を行いたい人にとって、必要かどうかという視点で見た時には不要と考えるからです。実際のデータでもリスクは不動産が入っていない方が低くなっています。

投資できる期間が長期なら株式のみでいい

結果どうしたらよいのかというと、30代・40代の方は全部株式への投資でよいです。50代以降の方であまりリスクは取りたくないなという方はバランス型の投資商品を選ぶことをお勧めします。

30代・40代の方は投資できる期間が20年以上あります。長期に渡って投資を行った結果(保有期間20年以上の積立投資)は年率ではマイナスになることがありませんでした(つみたてNISA早わかりガイドブックより)。ということは、より高いリターンが期待できる株式投資で運用することで、将来の資産が増えていく事が期待できます。

50代以上の方であまりリスクを取りたくない方は、もしOOショックのような出来事が起こった時には、投資期間が短いとその損失を取り戻す為の時間が無く、損失を抱えたままになる可能性が大いにあります。よって、リスクの低めの商品に投資することにより、その損失の過大さを回避する効果があります。